
国際送金で扱われる「リップル」、日本人にも馴染みのあるトークンです。実に日本でも銀行での取り扱いがすでに可能な仮想通貨です。では一体なぜこんなに有名なのか?それについて歴史を紐解いていきます。sacrifice.jpでは初心者にも分かりやすく徹底解説致します。

国際送金って大変そうなイメージ・・・

リップルを使えば一瞬だよ!
リップルは国際送金に特化している!?
国際送金システムSWIFTの課題を解決するために作られた仮想通貨リップル。
取引速度が約3秒と速く、送金手数料もわずか0.045円と安いのが最大の特徴です。
*SWIFTとは
国際送金を行うためのプラットフォームです。
銀行間の国際金融取引に係る事務処理の機械化、合理化および自動処理化を推進するため、参加銀行間の国際金融取引に関するメッセージをコンピュータと通信回線を利用して伝送するネットワークシステムのこと。
リップル(XRP)は2021年1月時点で”ビットコイン”、”イーサリアム”に続き世界第三位の価値を持つ仮想通貨です。
グローバルな送金ソリューションとして注目されているリップルはすでに”300”以上もの金融機関と提携しているため、一定数の需要があります。そのため2012年に発行されて約10年がたった今でも、安定した価値を保っている仮想通貨なのです。
- 国際送金の際に都合が良い(取引速度、手数料ともに速くて安い)
- ”ビットコイン”、”イーサリアム”に続き世界第三位の価値を持つ
- 一定数の需要があり、安定した価値を保っている

なぜブロックチェーン上にない!?なぜ中央集権型!?
なぜ中央集権型なのか!?
既存の金融システムの代替として機能するためには、責任や方針が明確な中央集権型のほうが相性は良いとされています。
”ビットコイン”や”イーサリアム”では取引(トランザクション)がブロックチェーン上で記録され管理されているため、不正や改ざんが難しいので価値が保たれ仮想通貨として流通している、と解説してきました。
ではリップルはと言うと、ブロックチェーン上で取引の記録・管理をしていません。
ではどのように管理しているのかというと・・・
”XRP Ledger”(XRPレジャー)という分散型台帳システムで「Ripple Inc」(リップル社)が管理し運営しています。
つまり特定の団体が権力を持つ「中央集権型」の仮想通貨にカテゴライズされるのです。

ブリッジ通貨と呼ばれている!?
従来の金融システムの場合、SWIFTのルール上多くの時間と手数料が発生していました。
RTXP(リップル・トランザクション・プロトコル)であれば、例えばリップルを軸にした「日本円→リップル→ドル」という流れを作ることができるので数秒で取引が完了し換金にかかるコストも低いのです。
こういった特徴を生かすため、リップルはアメリカンエキスプレスや各海外の中央銀行といった国際的な銀行だけでなく、日本の三井住友信託銀行や三菱UFJファイナンシャルグループといった大手銀行と提携が行われていて、「ブリッジ通貨」と呼ばれています。
*リップル・トランザクション・プロトコルとは
異なる決済手段や通貨であっても同価値で安全にトレードができる「インターレジャープロトコル(ILP)」と、通貨の送金をスムーズに分散型台帳「XRP Ledger」によって形成されている金融システムです。

低コストな運用であらゆる金融システムと繋がることを目指しているリップル社
リップルでは、「Proof of Consensus(PoC)」と呼ばれる承認システムが採用されています。
PoCはリップルに関する取引データ処理をRipple Incのサーバーで行い、「バリデーター(Validator)」という承認者によって取引の正当性を確認しています。
80%以上が正当であるとバリデーターが判断した場合にのみ、リップルの取引が成立します。
またリップルでは、送受金時に「IOU取引」と呼ばれるシステムが使われています。
IOC取引とは借用書や約束手形のような機能であり、直接通貨を口座に送るのではなくまずは送金したという「借り」を作り、後に必要に応じて回収を行うシステムです。
こうした機能の恩恵を受け、リップルは低コストで速い取引を実現しています。
こういったリップルの特徴を生かしリップル社は「価値のインターネットを実現する」とミッションを掲げています。
それはつまり、ネット上で様々な価値のやり取りを可能にすることであり、ドルや円だけではなく仮想通貨なども含めた価値交換をできるようにするのを目指しているのです。
現時点で300以上の世界各国の中央銀行などと提携しているリップルは、他にもPayPalやLINEPayなど決済ネットワークとの提携も目指しています。
◆ リップルネットワーク
リップル社が提供する国際送金ネットワークサービスです。
参加している代表的な銀行は、バンク・オブ・アメリカやサンタンデール(スペイン)・ロイヤル・バンク・オブ・カナダなどの海外銀行、そして三菱UFJ銀行やりそな銀行・ソニー銀行などの国内銀行です。
◆ フレアネットワーク
フレアネットワークとは、XRP Ledgerにスマートコントラクトの実装を目指すプロジェクトです。
フレアネットワークでは不動産や保険などの支払いが数秒かつ換金コストがごくわずかで購入可能になります。
さらにフレアネットワークはイーサリアムのブロックチェーンとも互換性があるので、イーサリアム上のアプリケーションをフレアネットワーク上で使用できるのです。

*クリプト君とカレンちゃんが解説

僕は国際送金使わないからリップルは必要ないかな?

一定の需要があるから投機目的で持つ人もいれば、いろいろな決済で使えるようになるから今から持っていてもいいかもね!